大人の猫が一生懸命にふみふみする姿は、飼い主にとって非常に癒される光景です。
しかし、全ての猫がふみふみをするわけではありません。
成猫がふみふみをしないのは珍しいことではありませんが、「なぜうちの猫がふみふみをしないの?」と疑問に思う飼い主も多いでしょう。
今回は、猫がふみふみをしない7つの理由と、ふみふみを促すための対策について説明します。
ふみふみをしない猫に対する疑問を持つ飼い主さん必見の内容です。
猫のふみふみとは?
猫の「ふみふみ」とは、前足を交互に動かしながら対象物を踏む行動です。
この行動は、母乳を飲む際にお母さん猫の乳を刺激するために子猫が行うものです。
成猫になると、この行動が見られなくなるのが一般的ですが、甘えん坊の猫や自立心の弱い猫は大人になっても続けることがあります。
この行動をしている猫を見ると、多くの飼い主は「かわいい」と感じるでしょう。
SNSにも「ふみふみ動画」が多く投稿されています。
猫がふみふみしない7つの理由
①しっかり親離れしている
生後3~6ヶ月で親猫から離乳した猫は、ふみふみをしない傾向があります。
これは、お母さんの乳からしっかりと離れることができたためです。
②性格や心の成熟
猫の性格によってふみふみをしないことがあります。
自立心が強い猫や、動作自体が苦手な猫はふみふみをしないことが多いです。
③経験がない
母猫と過ごす時間が短かった猫は、ふみふみをする機会がなかったため、ふみふみをしないことがあります。
特に野良猫や母猫と早くに離された猫に見られます。
④ストレスや不安を感じている
ストレスや不安を感じると、ふみふみをする猫もいますが、逆にうつ伏せになって体を丸める、物を噛む、毛をむしるなどの異常行動をすることもあります。
ストレスの原因を取り除いてあげることが大切です。
⑤病気やケガをしている
猫がふみふみをしなくなった場合、病気やケガが原因の可能性があります。
関節の痛みや筋肉のこわばり、内臓疾患などがあると、ふみふみが難しくなります。
獣医師に相談することをお勧めします。
⑥ふみふみに適した場所がない
猫がふみふみをするのは、毛布やクッションなど特定のアイテムが必要です。
お気に入りのふみふみアイテムが見つかっていない場合、ふみふみをしないことがあります。
⑦飼い主に慣れていない
猫がふみふみをしない理由の一つに、飼い主に慣れていないことがあります。
警戒心の強い猫は、新しい環境や人に慣れるまでに時間がかかります。
飼い主に慣れていない猫は、ふみふみができるほどの安心感を持てません。
猫に十分慣れてもらうことが大切です。
これらの理由を理解し、愛猫がふみふみをするための環境を整えることで、ふみふみ行動を促すことができるでしょう。
猫にふみふみさせる対策
猫がふみふみしない理由が、性格や精神的な自立など、根本的な性質に起因する場合、今後ふみふみをするようになる可能性は低いです。
我が家の猫の一匹も、子猫の時から一度もふみふみをしたことがありません。
これは精神的に成熟している証拠だと考えています。
しかし、ふみふみをしない猫でも、飼い主が次のような対策を取ることで、ふみふみを始めることがあるかもしれません。
猫が好むアイテムを用意する
猫がふみふみをしたくなるようなアイテムを用意することで、ふみふみの「きっかけ」を作ることができます。
例えば、ふかふかの毛布やクッションを用意したり、猫のふみふみ専用クッションを試してみたりしましょう。
友人の猫はヨギボーでふみふみするのが大好きだとか(笑)
猫との触れ合いを増やす
猫は飼い主とのスキンシップを好むため、たくさん触れ合って安心感を与えることが大切です。
抱っこしたり撫でたり、一緒に遊んだりすると良いでしょう。
猫が飼い主を母猫のように感じると、ふみふみを始めるかもしれません。
猫のストレスを減らす
強いストレスを感じていると、猫はふみふみをしなくなります。
猫が安心できる居場所を確保する、外出や来客を控える、騒音を避けるなど、猫がリラックスできる環境を整えましょう。
健康チェックをする
健康上の問題が原因でふみふみを避けている可能性もあります。
骨や関節に異常がないか、その他の疾患がないか確認するため、気になることがあれば獣医師に相談しましょう。
健康面の問題が解消されれば、ふみふみを再開することがあります。
まとめ
猫がふみふみをしない理由はさまざまです。
自然な理由もあれば、特定の原因がある場合もあります。
性格や精神的な自立による場合は個性として受け入れ、ストレスや病気が原因の場合は早めに対処することが重要です。
「なぜうちの猫はふみふみしないのだろう」と思ったら、今回紹介した理由をもとに原因を探ってみてください。